和歌山:SERENO Seafood&cafe

●具体的なサービス・商品説明

鯛の一本釣りで有名な和歌山県「加太」において、近年漁師の数が減り続けるなか、加太で獲れる鯛を中心とした新鮮な海の幸を使った料理を、古民家の風情を残したおしゃれなカフェで提供し、既存のブランドである加太の鯛、及び新鮮な海の幸を今までとは違う層の方々にも知って頂くことで、加太の観光地として魅力向上や移住・定住促進につなげる。

New Discovery>深堀

●1.どのような課題に向き合われたのか?・なぜそれに取り組まれたのか?

鯛の一本釣りで有名な和歌山県「加太」ですが、最盛期と比べ漁師の数は激減し、働き手が加太の外に出てしまっている現状があり、それが人口減少にもつながり空き家が目立つようになってきた。そんななか、東京大学の教諭が加太を訪れた際、加太の魚介、人柄、地域の魅力に感銘を受け、加太の魅力をもっと知ってもらいたいという想いで有志を集められ、加太地区に研究室を立ち上げられた。そして和歌山市、東京大学の研究所、地域の活性化のために活動される地元漁協、観光協会、連合自治会等の協力によりついに加太地区に「東京大学生産技術研究所川添研究室加太分室地域ラボ」が開設されることとなった。カフェレストラン「SERENO Seafood&cafe」は、そのプロジェクトの一環として企画された。市が国の「空き家対策総合支援事業」の補助金を活用し、費用の一部を支援し、研究所が設計・デザインを担当した。

SERENOの店主、西川晴麗(にしかわせいら)さんのお父様、加美誠さんは、加太で鯛の一本釣り漁師をされており、漁協や地域の活性化に大変尽力されている方である。現在の加太で獲れる魚は、これまでの釣って新鮮なうちに漁港に持って帰るということ以外にも、獲った魚は神経締めを行い、鮮度維持に努めておられる。その試みは全漁師が神経締めの講習を聞く等、徹底して改革され、加太で獲れる海の幸のブランド力向上に務められた。そのお父様からの勧めもあり西川さんはこのカフェを立ち上げることとなった。

●2.取り組まれる中でご苦労された点

カフェをすると決められた当初、飲食店での経験が全くなかったが、オープンまでの間、ご友人の料理人の方のもとに何度も通い経験を積まれた。また初めての経営ということで、分からないことが多々あったが、家族のように接している地元の多くの皆さんのご協力があり、オープンにこぎついた。

●3.そのブランドの独自性と可能性

加太の新鮮な魚の刺身定食を主体にしているのは、先述した鮮度のいい加太の魚を食べてほしいから。しかし刺身定食というと年配の方が食べられることが多く、若い方にあまりなじみがない。そこで、刺身定食という形は崩さないまま、店内のデザイン、照明、お皿、盛り付けに至るまで、若い方にも受け入れてもらえるよう工夫された。店内に飾られた流木のオブジェは、加太の海岸で拾った流木を使用するこだわりよう。また、紀州備長炭パウダーを入れ店内で焼き上げたバンズを使用したフィッシュサンドは、その日獲れた魚によってソースを替え提供する。

SERENOはイタリア語で晴天を意味する。太陽とともに漁に出る加太の漁師と、ご自身のお名前の晴れる、麗しいという意味を組み合わせてつけられた。加太の漁師町には異色の店構えと、こだわりのメニューで、外から来られた方が加太を知るきっかけになることはもちろん、加太の魅力をもっと知ってもらいたい。市や地元の皆さんの活動により、移住者も増え始めたが、加太のまちは夕方になると極端に人が少なくなることもあり店の営業時間も17時までだが、加太にもっと長く滞在してもらうためには宿泊施設も必要だと西川さんは話す。実は店の近辺には多くの空き家があり、そこをゲストハウスにする動きもあるようで、空き家が埋まるとともに、SERENO周辺を基板に観光スポットとして活性化を目指す。

店名

SERENO Seafood&cafe

住所

和歌山県和歌山市加太1455

TEL 073-499-7017

公益社団法人日本青年会議所近畿地区協議会

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